前回までの数回は、DB関連の記事を中心に、ER図を紹介してきました。
今回より、Pythonについて紹介します。
お勧めはPython
これから、開発言語を学ぼうとする若手エンジニアや、スキルチェンジを考えている年配の方々に
お勧めなのが、Pythonです。
Pythonは近年、IoT(Internet of Things:モノをインターネットに接続する技術)の浸透や
AI(Artificial Intelligence:人工知能)の普及で脚光を浴びていますが、元々は、1991年に
グイド・ヴァン・ロッサムにより開発されたプログラミング言語で、30年以上の歴史が有ります。
Pythonが利用されているサービス
現在、多くのサイトで、Pythonが利用されていますが、有名どころとしては、下記を紹介します。
- Youtube
 - Amazon
 - Dropbox
 - Netflix
 - Spotify
 
毎日、利用されていたり、目に触れているサービスが多いですね。
上記のサイトの全てが、Pythonで開発されたと言う訳ではなく、Pythonの技術を部分的に
導入しているようです。
例えば、Instagramのバックエンドは、PythonフレームワークであるDjango(ジャンゴ)を
使用しています。
Pythonによるアプリ開発の特徴
Pythonによるアプリ開発の特徴としては、下記が挙げられます。
- クロス・プラットフォーム(Cross Platform)での開発が可能です。Windows/Mac/Linux/Android/iPhone等で、開発や動作の確認が出来ます。
 - Django/Bottle/Flask/Tornado/web2Py等、多様なフレームワークが利用出来ます。
 - 豊富で実績の多いライブラリが、日本を含めて世界中に有ります。
 - フレームワークやライブラリを利用する事で、迅速な開発が可能になります。
 
せっかく、手元にパソコン(Windows or Mac Book)をお持ちでしたら、インターネットや
Youtube、Amazon、Instagram、Dropbox、Netflix、X(旧Twitter)をしているだけでは、
勿体ないと思います。
システム開発に関わるなら、Javaかな? C#かな? PHPかな? と迷われている方は、
是非、Python環境をインストールして、アプリ開発にチャレンジする事をお勧めします。
Pythonが ”得意” とする開発分野
Pythonが ”得意” とする開発分野としては、下記が挙げられます。
- Web開発
 - ツール開発
 - データサイエンスと機械学習
 - 自動化とスクリプティング
 - ゲーム開発
 - ネットワークプログラミング
 - 科学計算
 - IoT(Internet of Things)分野の開発
 - AI(Artificial Intelligence)分野の開発
 
Java、C#、PHPだと、習得に時間を費やす必要が有ったり、Web開発に特化していたり、
ゲーム開発は出来ても、パフォーマンスが遅かったりする等、一長一短が有ります。
Pythonを利用することで、多種多様な分野での開発が可能となります。
著者が、Youtubeで公開している【手作り電光掲示板】でも、Pythonを利用して、
日本語文字の表示制御や新聞サイトからスクレイピング(Scraping)処理をしています。
Pythonが ”不得意” とする開発分野
Pythonが ”不得意” とする開発分野としては、下記が挙げられます。
- リアルタイム処理
 - 大規模 且つ 高パフォーマンスなシステム(JavaやC#がお勧め)
 - 低レベル(下回り)なハードウェア制御(C/C++がお勧め)
 - GPUプログラミング
 
Pythonでは、上記に拘る必要は無いので、”得意” とする開発分野で利用しましょう。
Pythonで【スマホアプリ】を開発する ”メリット”
Pythonで、【スマホアプリ】を開発する”メリット”としては、下記が挙げられます。
- クロス・プラットフォーム(Cross Platform)での開発が出来る。
 - 広範囲なライブラリとフレームワークの利用が可能です。
 - 簡潔で理解しやすいプログラミングが出来る。
 - AI(Artificial Intelligence)との連動が可能です。
 
Pythonで【スマホアプリ】を開発する ”デメリット”
Pythonで、【スマホアプリ】を開発する”デメリット”としては、下記が挙げられます。
- パフォーマンスの制約を、受けることが有る。
 - ネイティブアプリと比べて、パフォーマンスが落ちる。
 - リソースの利用量が多いので、動作に影響する事も有る。
 - OSやバージョンによって、一部のライブラリまたはAPIが未対応の場合が有る。
 
まとめ
今回は、Pythonについて、利用されているサービスや得意分野、不得意分野、メリット、
デメリットを紹介しました。
どのような開発言語でも、一長一短は有るものの、Python程、多種多様な分野での開発が可能
であったり、ツール開発から利用出来るので、初心者からでも習得しやすい開発言語です。
次回の記事からは、Python環境やライブラリのインストール、簡単なアプリやツール開発を
紹介していきますので、是非、Pythonについて学んでみて下さい。
- イラスト:いらすとや より引用
 
  
  
  
  

    

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