私の本業は、IT企業で15年以上、営業に従事しています。
営業内容は、採用したエンジニアや協力会社のエンジニア、
個人事業主(フリーランス)を現場の開発案件に参画させたり、
システム開発案件の受託の引き合いを行っています。
最近、つくづく実感しますが、本当にエンジニアが不足していて、
開発案件の引き合いが有っても、中々提案が出来ないのが現状です。
エンジニアの派遣や業務委託の場合、物販と違って、誰でも提案すれば
良い訳では無くて、スキルやコミュニケーションが重視されます。
物販の場合は、古くなった物や故障した物は、新品と交換する事が
出来ますよね?
エンジニアの場合は、古くなったり(シニアや古い技術)、
故障(人間関係のトラブル、家庭事情で離脱、スキルが違う)しても、
簡単に新品(若手エンジニア、ITスキルが不足している人材)に
交換する事が出来ないのですよね…。
新しいシステム開発案件の話や、業務拡大に伴い、
追加要員の相談が有っても、顧客からは即戦力のエンジニアを
求められるのですが、即戦力のエンジニアって、既に現場の案件や
受託案件に参画していて、引き剝がすなんて、とても無理状態。
新卒や第二新卒、他の業界からIT業界に転職されてエンジニアを
目指す人にとっても、ITスキルを身に付けて、現場の案件で
活躍出来るのは、正直言って2~3年は要するので、残酷な話です。
大手企業のように、資産が豊富でOJTに時間を掛けて、
人材を育成出来る環境に就職した人材は、ラッキーかもしれませんね。
若手だけではなく、年配者のエンジニアも、結構、残酷な話です。
昔と違って、平均寿命が延びている為か、営業していても50歳代の
エンジニアでも、現場で活躍されている方も多くなったように思います。
しかし、定年を迎える60歳代だと、いくらエンジニア本人が元気でも、
開発現場では年齢制限とか、持病の懸念、最新技術のキャッチアップが
出来ない等の理由で、新たな開発案件に参画しずらい感触が有ります。
確かに、40歳後半から老眼も入るし、スキルを変更するには、
体力と時間、柔軟性の有る頭脳が必要になるので、厳しい現実に
遭遇する事となりますね。
シニアの方が仕事を望んでも、IT業界で活躍するのが狭き門と
なってきているので、今日も心配の種は尽きない限りです。
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